信頼感、好印象・・
チームワーク、連帯感・・
清涼、吸汗速乾、保温、
ストレッチ、抗菌防臭・・
熱中症対策、帯電防止、
防炎・・
カーボンニュートラル、
脱プラスチック・・
ひと昔前なら60歳で現役を引退し、年金生活を送っている年齢ですが、今日、同世代の日本人の大半は現役のまま働き続けています。年金が始まる65歳までのつなぎの必要もありますが、やはり、日本人の寿命が延びたことが大きな要因でしょう。平均寿命は、2019年で男女平均84.3歳、健康な生活を送ることができる「健康寿命」の方も74.1歳と、いずれも世界一の水準です。多くの日本人が、仕事を生きがいとして、健康が許すかぎり現役のまま働き続けたいと考えています。
こうした、健康寿命の伸びを受けて、近年、高齢者が従事する職業のエリアが大きく広がりました。医療、介護、教育界、建築業、製造業…などの現場で、定年年齢を過ぎてもリタイヤせずに大勢が働き続けています。並行して進む女性の社会進出と相まって、文字どおり老若男女が同じ職場で同じ仕事に従事する。現代の日本社会の一つの特性といえるかもしれません。
このような変化は、私ども業務用ユニフォームの業界にも様々な影響を及ぼしております。中でも、近年、熱中症対策の空調服や、防寒対策の電熱ヒートベスト等の携帯型の労働安全対策商品が脚光を浴び、大ブレークしています。バッテリーの低廉化や地球温暖化による気候変動などの要因もあるのでしょうが、やはり、若年層に比べ体力に差のある中高年層への対処として、労働安全を重視する企業ニーズが高まっているものと思われます。
二つ目は、視覚的なアピールを重視したユニフォームのトレンドです。コンビニやファストフード店などはもちろん、介護やビルメンテナンス業などで、デザインや配色を工夫し、統一感や清新感をイメージさせるユニフォームの導入が増えています。これは、幅広い年齢層が働く職場のチームワークや連帯感の醸成に一役買っているとともに、若々しさや行動力といった企業イメージの発信にも有効に機能しています。
三つ目は、地球環境問題との関連です。ユニフォーム業界では、これまでにも、エコマークやグリーン購入などを活用した環境啓発に取り組んできましたが、従来は、ペットボトルの再生繊維や回収繊維のリサイクルといった、主に化石燃料由来の材料リサイクルを目的とした取り組みが中心でした。しかし、近年、「低炭素社会」や「脱プラスチック」を意識した、生分解性繊維やカーボンニュートラルな植物由来繊維を用いた新しいタイプの環境商品が徐々に存在感を高めています。
内閣府の「地球温暖化対策に関する世論調査」(平成28年)によれば、地球温暖化や気候変動等の環境問題における関心度は、意外なことに、50歳代と60歳代の中高年世代の関心が最も高いという調査結果が出ています。環境問題というとグレタ・トゥーンベリさんのような若い世代を連想しますが、高度成長期の環境汚染や京都議定書の決裂といった過去の出来事を目の当たりにしてきた我々中高年世代だからこそ、無関心ではいられない問題でもあります。
さて、令和元年簡易生命表によれば、65歳の平均余命は、男性19.83年、女性24.63年です。科学と医療の進歩によって、この先まだまだ伸びてゆくでしょう。ユニフォーム業界に身を置く同世代の一人として、健康が許すかぎり現役のまま働き続けたい、というのが素直な気持ちです。最後に、皆様の日頃のご厚情に感謝申し上げるとともに、今後も変わらぬご支援とご指導を賜りますよう衷心よりお願い申し上げます
代表取締役 藤村 昌一
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